ここ数週間、ブログを書くよりも、書籍原稿やメルマガを書いたりする方に集中しています。
書籍もメルマガも、ブログよりやや気合が入るんですよね。
その理由は、ブログがオープンな場所での公開投稿として、不特定多数に向けて書くのに対して、メルマガや書籍はやや閉じられた空間で、特定な人々に対して書くためだと思います。
ネットの海に散らばっている情報を読みに来るブログ読者ではなく、私の本(電子書籍)やメルマガを読みたいと思って、ページを開いてくれる読者のために書くのですから、できるだけていねいに仕上げたいという心理が働くのです。
そして結果的に、自分のライティングスキル向上につながるので、とてもいいことだと考えています。
文章を書く、仕上げるのに「気合が入る」ということは、見直しや推敲をていねいにすることを意味しています。
ところで、先日、以前「主婦ノマドのブログ」というブログに掲載していた投稿を、編集して書籍化しました。
ブログに掲載していた投稿の中で、あまり読まれていないものを削除して整理したんですね。
投稿を削除する前は、ブログ内に200本くらいの記事があったと思います。でも、今は読まれていなかった過去記事を削除したので、94本しか投稿がありません。
これはこれで、スッキリしたので、良かったかな、と思っています。
そうやって編集したのが、「はてなブログで稼ぐ」方法に関するノウハウ本、2冊です。ここで、ついでに宣伝させてください^^エヘヘ
>15分で丸わかり!はてなブログで稼ぐ方法: 知識ゼロから始める不労所得作り|Amazon
こちらは基本編。超初心者向けのノウハウになっています。
>はてなブログ副業で稼ぐ:とことん活用編: 脱初心者を目指す!テクニック|Amazon
こっちがその姉妹本。初級者以上の方向けの、テクニカルな部分を述べています。
どちらもKindle Umlimited(読み放題)対象書籍です。
さて、その書籍編集をするにあたり、ブログで書きなぐった(!)だけのような文章もあり、自分でも冷や汗が出るくらいの修正を行いました。
その中で、いわゆる「文のねじれ」が起こっている箇所が少なくなく、自分で推敲していて、うっかり見逃しそうになるものもありました。
こういうミステイクは集中していないとスルーしてしまうものです。そこで修正できるかどうかが、よりよい文章へ仕上げるポイントになります。
たとえば、以下のような文があったとしましょう。
はてなブログには、読者登録やグループといったシステムが搭載されており、ユーザー同士のコミュニティが作りやすく、セミプロだけでなくブログ初心者にも人気のあるサービスです。
そもそも、一文が長いので、読む方も「ふんふん」と煙に巻かれるように読み下してしまいそうですが、実は「ボタンの掛け違い」が起こっています。
こういうときは、後ろから眺めてみると分かりやすいでしょう。
後半部分、述語の部分が「…にも人気のあるサービスです。」となっていますね。だから、主語は「○○○○は、」となっていなければ、違和感を与えてしまいます。
ところが、この文は「はてなブログには、…」で始まっているので、最初と最後がしっくりこないのです。
文の内容として、いっていることは最もらしく聞こえるため、サーっと流し読みされやすいブログなどの文章であれば、ほとんどの読者がそのまま読み飛ばしてしまうでしょう。しかし、書籍文章として書くなら、「掛け違い」を直してあげたいところです。
文章を書いているとよくあることですが、書く人は、いいたいことを頭に描きながら文字をタイピングしていきます。
それで、この文を書いたときの私も、「はてなブログには、読者登録やグループと…」と書いている時点では、「搭載されています」に着地すると思って書いているのですね。
ところが、書いているうちに「…人気のあるサービスです」まで書ききりたくなってしまった。そこで、冒頭と末尾がすれ違ってしまったのです。
一番簡単な修正方法は「はてなブログには、」の「に」を取ってしまうこと。
はてなブログは、読者登録やグループといったシステムが搭載されており、ユーザー同士のコミュニティが作りやすく、セミプロだけでなくブログ初心者にも人気のあるサービスです。
あるいは、もっと読みやすくするためには、文を二つに分ける方がよいでしょう。
はてなブログには、読者登録やグループといったシステムが搭載されています。これにより、ユーザー同士のコミュニティが作りやすく、セミプロだけでなくブログ初心者にも人気のサービスとなっています。
誤字脱字もそうですが、自分で書いたものを自分で見直していると、ついうっかり間違いに気づかないことが多いです。
特に、自分で「力作だ」と自負しているほど、その傾向が強くなります。
それは、自分で書いた文章に「誤りなんてないだろう」「間違っていないはずだ」と心のどこかで思っているから、小さなミスが目に止まらないのです。
真面目に推敲するときは「ぜったい、どこか間違っているはずだ」くらいの疑心暗鬼さで臨むと、些細な間違いや「ボタンの掛け違い」が見つかりやすくなるはずです。
ボタンを掛け違っても、その服を着ている本人は、意外と気づかなかったりするものです。ですから、公共の場所に出る前に、必ず姿見で自身の姿を確認してから外出するくせをつけたいものですね。