昨日、本メルマガを有料化しますという第一次告知をしました。
有料化といっても、すべてのコンテンツが有料になるわけではありません。無料で読んでもらえる投稿もアップしていくので、無料登録していただけるだけでも十分うれしいです。
ただ、先のメールに書いた内容以外にも、メルマガ有料化を決めた要因があります。今回はこのへんをもう少しツッコんで書いておきたいと思います。
サブスタックのアルゴリズムにのる
「アルゴリズム」という言葉、あまりよくわからないという人のために、簡単に説明しておきます。
GoogleでもAmazonでも、Webサイト上で何かを検索すると、サイトURLや商品が一覧になって表示されますよね。この一覧表はどういう順番で優先的にアイテムが配置されているのだろう、と思ったことはありませんか。
Amazonであれば、もしかしたら一番売れている商品が一番上に上がってきているのかもしれないし、最もレビューがいい順にリストアップされているのかもしれない。あるいは、Amazon会社にとって利益が大きくなるアイテム順に並んでいるのかもしれませんよね。
GoogleやAmazonなど、サイト運営側がどんな基準で、ユーザーの検索アイテムを表示させるか、その指標となるものを「アルゴリズム」と呼びます。
本来の意味はもっと広義ですが、オンラインビジネス等で言われる「アルゴリズム」という言葉は、上記のような理解でほぼ問題ありません。
複数の要素を掛け合わせ、表示させるアイテムの優先順位を決めているのです。
では、本メルマガを発行しているサブスタックのアルゴリズムはどうなのか、というと、次のようなことが考えられます。
メルマガ発行年月の長さ(歴史)
メール登録者の数
メール開封率(実質アクティブな購読者数)
メール発行頻度
サイトでの閲覧数と閲覧時間
SNSなどでシェアされる頻度
そして、私が実はこれが最も大切なのではないかと思っている、サブスタックのアルゴリズムが、
そのメルマガがどのくらい稼いでいるのか
という点です。
サブスタックはライターが稼ぐ場所
そもそも、サブスタックはライターがメールマガジンを発行して稼ぐ場所です。これは、サブスタックのポリシーから見て一目瞭然です。
We only make money when you do.
(私たちはあなたが稼いだときにはじめて利益を得ます)
引用元:https://substack.com/going-paid
要するにサブスタックからのメッセージは、
ライターよ、稼ぎなさい!そのために私たちのプラットフォームを利用して!
ということ。
ライターが無料マガジンを発行している限り、サブスタックは会社として利益を得ることができません。だから、彼らは稼ごうとするライターを全力で応援してくれます。
あなたがこの会社(サブスタック)のオーナーだと想像してみてください。ライターが有料メルマガを発行して読者から購読料を稼いでもらわなくては、会社として利益を得ることができないのです。だったら、有料マガジン、それも稼ぐ力のある有料マガジンをサブスタック検索結果で上位に表示させたいですよね。
だから、サブスタック上でより多くのユーザーの目に触れるためには、有料メルマガを発行するのが一つの有効手段なのです。サブスタックのアルゴリズムにのりたいというのは、そういう意味。
サブスタックライターはどのくらい稼いでいるのか
サブスタックのトップページの検索窓に「日本語」を入れて検索してみてください。今日の時点では、このように表示されます。
本メルマガが上位4番目に表示されています。そして、下へとスクロールしていくと、
・・・見覚えのあるパブリケーションがずらっと並んでいます(笑)。
ほぼ毎日順番が入れ替わっているみたいなので、更新頻度(最終のメール更新日等)がアルゴリズムに関係しているのは間違いなさそうです。
そして、英文ライターさんはどれほど稼いでいるのか。トップページで「Business(ビジネス)」タグをクリックしてみましょう。すると、投資やビジネス関係のメルマガがずらっと表示されます。一覧の下にある「see all」という小さな文字をクリックすると、以下のような画面になります。
「Thousands of subscribers」は「数千人の購読者」、「Hundreds of subscribers」は「数百人の購読者」がいるということ。すべてが有料購読者とは限りませんが、「US$15/month(月額15米ドル)」とそれぞれの価格も表示されているので(ディスカウントはあっても表示されない)、単純に掛け算すれば、月にいくらくらい稼いでいそう…ということが想像できます。
ビジネスという稼ぎやすいジャンルを選択しましたが、その他のジャンルにおいても有料メルマガを発行して活動しているライターは多数存在しています。
英語と日本語では、言語操縦者の絶対数が大きく異なるので、日本語で同様なやり方をして同じくらい稼げるという保証はありません。それでも、夢があると思いませんか。
サブスタックなら初期費用はゼロ円
いつも引き合いに出して申し訳ないのですが、日本には国産のプラットフォームにnoteというサービスがあります。noteには、サブスタックの有料マガジン発行とよく似たシステムとして「定期購読マガジン」機能があります。
定期購読マガジンは、月額一定料金でユーザーにnote(プラットフォーム上の投稿を「note」と呼びます)を読んでもらう仕組みになっています。これを発行するライターは、一定の頻度で新規コンテンツを投稿する必要はあるものの、毎月定額の購読料を得ることができるため安定収入につながります。
ただ、noteの定期購読マガジン発行は、noteのプレミアム会員(月額500円)である必要があります。しかも定期購読マガジンを発行したい場合、プラットフォーム運営側の審査に通過しなくてはいけません。つまり、500円払ってプレミアム会員になったものの、定期購読マガジンを発行しようとしたら審査に通らずやり直しになる危険性もあるということ。
さらにいえば、定期購読マガジンを購読できるのはnoteユーザーに限られるという制約もあります。
そもそも、ゼロからオンラインビジネスをはじめたいフリーランスライターにとって、毎月500円払わないと定期購読マガジンを発行(申請)できないというのは、ちょっとハードルが高いように思われます。
どうも、日本人は「他人様からお金をむしり取ろうというのだから、まず自腹を切れ」みたいな考え方があるようで(だから高額な副業ノウハウなどが売れるのでしょう)、noteのやり方も私には「うちで商売やりたいなら、まずさきにショバ代を払え」といっているふうに聞こえます。
一方で、noteのCEOだか創立者だかが、どこかで「noteで稼げるとはひとことも言った覚えがない」と豪語したとかしなかったとか…。
それって、プラットフォームを利用しようとする駆け出しクリエイターのやる気を萎えさせているということに気づかないのかな、と感じるのは私だけでしょうか。
先行者利益を逃すな!
どこかでチラっと書きましたが、オンラインビジネスに限らず、世の中のあらゆるビジネスには、大なり小なり先行者利益があります。分かりやすく言えば、「早い者勝ち」なのです。
ブログアフィリエイトやAmazonのキンドル本出版でもそうで、アイデアがあるなら、できるだけ早く着手する方が良い結果を得やすくなります。
だからメルマガ立上げしても、有料化にしても、「やる」ときまっているなら早めに行動を起こすのが有利だと思うのです。
もしかしたら、今はまだ有料化の時期ではないかもしれない―――そんな不安がないと言えばうそになりますが、「有料メルマガ」という枠を作っておくだけでも意義があると信じています。